Wednesday, February 25, 2009

テーザーミッドウィンター2009-②

<第2レース>
相変わらずごく弱い風です。風は北西に振れ戻したのでまだまだ南西ババ吹きにはならなそうです。ホッ。マークを右に移動している間、また走り回ってロールタック、ロールジャイブの練習を繰り返します。昨日練習したのと同じような風域なのでよかったです。
息はしているけど吹き出しはやっぱり右からのようなので、次も右展開のプランで行く事に。スタートは位置は悪くなかったけど、スピードに乗れずゲージも落とされ気味の苦しい滑り出し。カミがクリアになったところでひとまず右へ出ます。フレッシュを掴んで持ち直したので、そこからは艇団の右海面をキープして、スピードの変化に注意しながらパフを拾って走ります。風が息をしてるのでメイン・ジブともにリーチガーブの具合に注意です。クルーはシモ地蔵になってるので、時々ブームの下からメインの詰め具合やブームの高さを見てもらい、風、はがれないようにきるだけ前乗りして滑らせます。

コースの2/3くらいまで来たところで、かなり景色がいいことに気付きます。前にI川さんM猿艇と江ノ島の新艇、すぐ近くに黄色いZhik。ヒャー。若干舞い上がりますが、丁寧に刻んでいき3番で1カミを廻ります。ここで脱落したらただの1カミ番長(スケ番?)になっちゃうので、なんとかキープして着いていきます。M猿ー、待ってぇー。

昨日バターになるくらいに練習したシモマーク回航。他艇との絡みもないので練習どおりに廻ります。2カミでは、一度中へ入れますがその後はまた右半分で勝負します。途中大きく右振れし、後続艇団をやや離します。この振れでオーバー気味にレイラインに乗ると内側の前2艇がヘロっています。あれ?このままで行くともしかして???なーんて淡い期待を抱きますが、そんなことはやっぱりなくて、その後めちゃくちゃなシフトに見舞われます。横の船が逆タックで同じ方向を向いてるのを見て、あ゙ー、おかしな風来るぞー、、、と思った瞬間バザっと裏風。合わせずにそのままタックするけど、タック完了した途端にまた裏風、、、みたいな。これでオロオロしているうちに先行2艇がスッと行ってしまいます。

最後のカミ廻って即ジャイブ。テンダーのジョー爺から「ガンバレよ~!」の声。ひっちゃきになってるので振り向かずに手だけバタバタ振ります。
その後風がさらに弱くなって左に振れ戻しバイザリーになっちゃったりで慌ててメイン返してドタバタしてたら、気付くと内側に後続艇団が迫っていました。見ると、みんなお上手な人たち。風の変化にうまく対応できずスピードに乗れないわたしは、彼らにとってはいいカモ、やられ放題のマシュマロちゃんです。ごっそりインを取られシモマークで3艇に抜かれました。で、下マーク廻ってからリーチングで本部船流し込みのフィニッシュに向かいますが、Tail to Nose ですぐ後ろを廻ったキングA氏がバシャバシャ音を立てながら近づいてきます。チラ見したらクルーのS根さんのグラサンが超コワかったので、チキンなわたしはどーしてもラフすることができませんでした。ヘディングは本部船のスタンに向けていたけど、たとえラップされても2艇身に入るまでは牽制できるはずなのに、何故かわたしは最初から水をあげてました。あーん、どーして。これは師弟愛ですかね。なわけないよ~!またまたすっかりいいカモになり下がってしまいました。鼻の差でキングが先にフィニッシュ。わたしはその後マヌケな自分に腹が立って悔しくて死ぬかと思いました。

どうして悔しくて死にそうなのか自己分析してみました。いつも自信が無くて自分に否定的でその上言い訳ばっかり考えているわたしは、実際自分がここまで走れるとは思ってませんでした。まぁお上手な人に言わせればちっとも走ってなんかいないんだろうけど、今の自分の腕では微風でポツンと一人置いてかれて周回遅れとかになっちゃうかも・・・(T_T) と想像してたから、まず上位に絡むような場面に直面し「なんだちゃんと走ってるじゃーん」という驚きから始まって、「なんとかこのまま結果を残せたらいい思い出になるかも」という弱気な願望に変化したのち、最後は「ここまでキープしたんだから絶対抜かれたくないっ!」という健全な欲に辿り着いたみたいです。人間てホント単純。
でもこれは仕方ないッス。こんな前を走ってこんな展開になるなんて二人とも予想してなかったし、今回はできるだけ他艇との絡まずに集中して走るよう心がけていたので。そんなわけで最後の最後に抜かれて7位に後退したけれど、内容はとってもとっても上出来なレースでありました。

次ッ!第3レース!!
このまま軽風でスタートするかと思ったら、風がバサっと南に振れました。もしや、、、と思うと沖から黒いギザギザが近づいてきます。あっという間に白波が立ち、嗚呼ついに南西ババ吹きがやってきてしまいました。リタイアしてハーバーバックするフネもチラホラ。何とか気持ちを落ち着けようとするけど、あまりに突然だったので心も体も全く準備が間に合わず、顔を引きつらせたままスタートです。風を抜いているとどんどんシモに流されるので、高い位置でやりすごしながらカミ目から足りなめのスタート。もう帰りたい~、もう無理~を連発しながらもHさんに何とか励まされて走り始めます。どうしてもダメだったら帰ればいいさ、と。でもメインぜんぜん引けなくてクローズがまともに走れません。っていうか、やったことないんだからしょーがないです。波がものすごく悪く1カミに辿り着く頃にはすっかり半泣き状態でした。

上マーク廻ったとこで見かねてHさんがヘルムをチェンジしてくれました。昔、海外の速いチームが、上りでは軽い方がヘルム、下りでは重い方がヘルムと効率良いボートバランスでポジションチェンジしながら走ったりしてました。でもウチの場合は違います。単に泣きが入ったから交代してくれただけです。でもH氏が神様に見えました~。Y爺がT田さんと乗る理由がわかります。この時点で見える範囲で3艇が沈してたけど、走ってる中ではたぶんビリでした(T_T)。ビリでヘルム渡してごめんなさい~。波長の短いうねりと不規則な波とともに、東京湾の海水が顔中の穴という穴からゴボゴボ入ってきます~。飲まないように口を固~く閉じながら大波の中、15位でフィニッシュ。

風はスタート後から吹き上がり1カミ~1シモくらいはかなり吹いてましたが、その後ちょっと落ち、2カミを走っている時は波はかなり悪いけど風速はそれほどでもないことに気付きました。10mオーバーの風だったら、ちょっとだけではあるケドでも練習したことある風です。今回は突然吹き始めて全くビビッてしまいお話にならなかったけど、Tiki号と練習した日など波のない時にはちゃんと走れていたはず。もう少し場数を踏んで、きちんとフネをデパワーさせてビビらずに走りきる根性と腕力をつけなくちゃいけません。普段は赤旗が多くてなかなか強風練習ができないけど、これが走れないといつまでたっても一人前にはなれません。自分のへっぽこぶりにかなり凹みます。やっぱりまだわたしはただのインチキ女です。ふー。

尻切れトンボな感じだけど、無事レース終わりました。成績は25艇中11位。上出来です。スーパーコースを引いてくれて、色んな場面で根気よくわたしを引っ張って助けてくれHさんのおかげで、立派なデビュー戦となりました。
優勝は、同じフリートで新フリートキャプテンとなったM猿とI川さんチームでした。おめでとうございます!!なんかとてもうれしいです!!
わたしも周りの人の助けを借りながらではあるケド、ちょっとずつホンモノ目指してガンバリマス。

No comments: